『過去の出会い、今の友人4』


カンだけれど、確かに居る!

それだけがグレゴリの行動の原動力だった。

周りの月の子供達を見回しながら、グレゴリが歩き出す。

いっぱい子供がいるだけに探すのも大変だった。


「何があったんだろうね?(・・?」と話すエリアに

「ナゾだねぇw(^^」と言うルーニア。

2人がやってるのは、しりとりだった。

「さ・・・サンダル。」

「る・・・る・・・ルビー。」

「い・・・イア(←神様の名前)。」

「あ・・・あ・・・。」とエリアがつまった。


(えーと、えーと。(・・;))と困ってるエリア。

そんな時だった。

(あっ!居た!!+(・・)と気が付いたグレゴリが

「会いたかった!」と言ってひっついてきたのは。


「は?(・・?」と訳も分からず、私はきょとんとしていた。

エリアに引っ付いてたグレゴリが顔を上げる。

これが私とグレゴリの初めての出会いだった。


「だれ?(・・?」ときょとんとして質問する私に

「いやー、可愛いねw(^^」と言うとまたひっついてるグレゴリ。

未だに何が何だか訳が分からないエリアは、頭の周りに疑問符だらけ。

ただ目の前の自分と同じくらいの子供が何者なのか分からず、

「いや…その…だから、だれなんですか?(・・;」と訊く始末。

「あ、言い忘れてたね。オレはグレゴリ。君を探しにやって来たの(^^」

と笑顔で言うグレゴリ。


「私を?なんで?(・・?」

ようやく出た言葉に対してグレゴリは

「オレの伴侶を見つけるために…。」と言うとまた引っ付いてるグレゴリ。

伴侶(はんりょ)の意味が分からずに

しかし、あっけに取られている私に…。

「とりあえず、約束だけでも。(^^」と言い出すグレゴリに

やっぱり分からないエリア。

「何のこと?(・・?」と切り返すとグレゴリの顔が近づいてきた。

目の前の状況に全く状況が読めないエリア。

周りは「わーっ。」とかだの叫んでいるものの、理由は分かりえない。


次の瞬間。

こんのバカ息子がーーー!!・・・ゴッ!

最初に聞こえた怒鳴り声。

そして、それに続いて聞こえた『ゴッ!』は、ゲンコツの落ちた音である。

父親に殴られたグレゴリは、エリアの方に倒れこんで目を回していた。


「全く。私はお前をそんな風に育てた覚えは、ナイ!(▽_▽#」

グリフィゴールは、カンカンに怒っていた。

「あの…。(・・;」と遠慮がちに声を投げかけたエリアに

「私のバカ息子が迷惑をかけてすまないm(__;m」

とグリフィゴールは、謝った。

「いえ、でも…グレゴリ…大丈夫でしょうか?(・・;」

と自分の方に倒れこんできたグレゴリを見ながらエリアが訊いた。

「それに関しては、心配ない。だが…君とはいづれ、話をすることに

なりそうだ。」

真剣な顔で言うグリフィゴール。

「はい。(・・」

何となく、ここから何かが変わっていくように思えた。