『師匠と弟子の物語(狩り2日目)』


結局、あれから夕方になってしまい

メールは、狩りを切り上げて、空いてる民家の中へと入った。

空き民家とは言えど、部屋の中は暖炉の暖かい空気が広がっていた。


(あったかい(^^))

外の冷たい空気から解放されたような気がして、気分が少し落ち着く。

民家のドアには、内カギがあったので、カギをかける。

(これで誰も入って来れない。)

と安心した後に、メールは椅子に座った。


(この世界にきたばかりなのに、なんかなぁ。ここは…ナゾが多い世界かも。)

椅子に座ったまま、テーブルに頬杖をついてそう思った。

しゃべる鳥、ピンキオ。

師弟関係の仲介役のゾウ。

(ほかにもあれと同じような感じのがいるんだろうか?)

いろいろ考えている間にメールの意識の中に降りてくる睡魔。

(また明日もあるし、それに今日はここにきたばっかしだったから疲れちゃった。)

メールは欠伸を一つすると、ベッドに入って眠りだした。


翌朝…。

メールは目を覚ますとアイテムの確認をして、狩場へと出かけていった。


ルアス〜ミルレス1

相変わらずアタックだけでモスを狩る。

お師匠から『Lv10まではアタックがいいよ。』と言われているからだった。

『お師匠の言う事は、正しいんだ。』とだけ信じて

メールは、ウッドダガーを使ってアタックだけでモスを叩いていた。


1時間後…。

モスを狩っていたメールの頭上に「LEVEL UP」の文字が出た。

(とりあえず、このクエスト終わってから戻ろう。)

と判断してモスを一通り狩ると、メールはピンキオのところへと戻って行った。


ルアス城門前大路…。

「クエスト完了です。(^^;」とピンキオに報告するメール。

「Lv6おめでとう(^^」とピンキオは、笑顔で答えた。

(あれ?私、Lv言ったっけ?)きょとんとするメールに

「またクエストがやりたくなったら、声をかけてね。(^^」

と言うとピンキオは左右に揺れて、歌っている。


(なんかいい歌w)とメールは、ピンキオののんびりとした歌を聴いていた。