『師匠と弟子の物語(遭遇)』


TRACYという名の人物とWISとは言え、待ち合わせすることになったメール。

(10分って、長い(^^;))と内心苦笑するメール。

その彼女の苦笑する理由は…。


ピンキオのエリアに居る人たちの何割かは、ナンパ師かカップル・

もしくは下ネタ発言をする人だった。

ナンパ師とカップルは無視できても、3番目の人間は、無視が出来ない。

表面上は、無視している…のだが、聞きたくないような下ネタが

問答無用で聞こえてきて、メールもだんだんここに居るのが嫌になってきた。


(あー、早くここから抜け出したいー!!(><。。))

本当に逃げ出してやろうかとすら思った。

あのWISが入ってこなければ、多分逃げ出している。

けど、WISをくれた相手に対して逃げることは失礼だ。

そう思っていたので、耐えていた。


10分が過ぎた頃…。

本当に嫌な気分で落ち込みかけそうになっていた時に

「やぁ、待った?」とWISの相手がやって来た。

今までの嫌な気分が限界に来ていたのか

「もう、こんなトコやだぁぁぁぁ!!うえーん!!(><。。。」

とメールは、泣きながら叫んだ。

その場に居た何人かは、驚いていた。

「んじゃ、場所移動しよっか。」と言って男が走り出す。

その後を、メールが追いかけた。


数分後…ルアス町2のエリア。

「ここならもう、大丈夫でしょ?」と言う男。

「うん。なぁんか、もう…あの場所に居ると気が滅入るのよねぇ。」

と肩をすくめて言うメール。

「でも、女の子になったんだね。」というWISの相手に

「へ?(・・?」と疑問な顔のメール。

「え?メールって、『mail』ってキャラじゃないの?」と訊かれて

「私、そんなキャラ知らない。」とかぶりを振るメール。

「うーん、人違いだったのかな?(^^;」と苦笑のTRACY。

「あなたの名前は?(・・?」

一応訊いてみないことには分からないから。と言うメールに

「オレは、TRACY(トレーシー)だ。職業は盗賊。んでもって今は81服。」

と訊いていなかったことまで教えてくれた。


「うーん、訊いたことないわね?(・・?」と言うメールに

「ゴメンなぁ。元はといえば、オレの早とちりでこうなったみたいだし。」

と言うTRACYに私は、一つの疑問が出た。


「ねぇ、この世界って『徒弟制度』とかあるの?(・・?」と。

「うん、それと同じような制度ならあるよ。」と言うTRACYに

「決めた。私の師匠になってください(^^」と言い出すメール。

「えええええ?!煤i・・;」とビックリ風船を出して驚くTRACY。

「だあってぇ、私。今は服着てない初心者だけれど、盗賊だもん。」

と言うメール。

「でも、そしたら経験値吸っちゃうよ?」と言うTRACYに対しても

「それでもイイの!(・∀・」と強気で押し切る始末。

「それに聖じゃないから、補佐も出来ないよ?」と更にTRACYが言っても

「元から回復の補佐なんか期待してないもん。情報で補佐して下さい。」

とケロリと言ってのけた。

これには負けたのか、TRACYも

「分かったよ。それじゃまずは装備を買わないとだね。」

と広場の方へと向かった。

(勝ったw(^^))と思いながらもメールも追いかける。


その後、Lv1服と皮シューズを買って装備し

さっきよりかは少しだけマシになったメール。

「さて、それじゃ行こうか(^^」と言われて

メールは、TRACYと一緒に王宮へ走った。


この世界に来た早々、お師匠が出来たメール。

果たしてこの先どうなるのだろうか?

まだまだ現在進行形のような形を残したまま、話は次回に続く。