『クロスティアの夢・5』


クロスティアの夢の中…。

マリエの家の居間の中の窓に

自分の顔が映ったことに動揺しているクロスティア。

そして、その窓と対面している鏡に映る人物の名前を思い出そうと

必死に考える毬絵。

けど、沈黙の空気は、毬絵の一言で破られた。


「誰?」と何も見えないはずの窓の方に声をかけられて

クロスティアは、ビクッ!と驚いて毬絵の方に振り向いた。

すかさず毬絵が鏡に映った顔を見る。

次の瞬間…。


「クロスティア?!煤i・・;」と驚いて叫んだ毬絵の一言で

『風』になっていたはずのクロスティアの魔法が解けた。

「やっぱり!煤i・・;」となおも驚いている毬絵。

「マリエ…。以前より成長したね(^^」と笑顔で言うクロスティア。

「まさかアスガルドから抜け出してきたの?!煤i・・;」

と驚いたままで言う毬絵に


「うん・・・と言うより、僕は眠ってるんだよ。」と答えるクロスティア。

「このままここに居たら、ダメよ!アスガルドの方のあなたが

『眠ったまま』になっちゃう!(><;」

と毬絵は、すぐに帰った方がいいわ!と言い出した。


一瞬、落ち込んだような表情をしたクロスティア。

しかし、次に顔をあげたときには明るい表情で

「マリエ…。君にまた会えて、

そして、君が現実の世界で元気そうだって知って良かった。

例え。これが夢であったとしても、僕はもう、後悔はしない(^^」

とクロスティアがにっこりと笑った。


その途端!

クロスティアの体が薄くなって…消えていった。

「クロスティア…次に会う時は、アスガルドであなたを使う時ね(^^」

毬絵は、そう呟いて…目が覚めた。


「夢…?(・・」とこたつで眠ってしまった毬絵は、きょとんとしてたが

「でも、悪い夢ではなかったみたいね(^^」

と開き直っていた。