『おチビちゃん騒動』(後日談)


霧が出た事件以来、

何だか人間関係が以前よりも良くなったような気がする。

でも、オレことイリュームは、ふと思う。


かすかに残ってる記憶…。

オレではない『昔のオレ』は、やっぱり修道士で

そして、温厚なはず(だとオレは思う)のクー兄が昔は、聖女でオレの姉貴。

昔のラファ姉は、オレの狩り仲間で男戦士だった。


じゃあ、あのロングヘアーの聖女は?あれは、シュアなのかな?

だとしたら、かなりの美人ということになる。


…でも、それでも人間だから?

人間として生きる以上、やっぱりどこかで関連性は、あるのかもしれない。

今は会ったコトがない人であったとしても…昔は、会っていたかもしれない。


ええい、分からん。実に訳分からん。

けど、これだけは言えるとするなら…オレ達は昔も今も繋がっている。

どんな形であれ、どんな関係であれ。

そして、オレはそのつながりがとても嬉しい(^^

いつまでこの繋がりが続くかなんて分からない。

けど、それでもオレはこの『今』という時間が大好きだ(>w<)


そ・れ・に。

平べったく言えば、オレにとっての天職は

やっぱ『修道士』しかねーってコトだな。

この職業選んどいて正解だったわけだ(・・*


「さて、そろそろ寝るか(^^」

とイリュームは真っ白なノートに自分の気持ちを一通り書くと

ベッドに入って横になった。

短いようで長い一日が終わった。

                   終わり