『ニルスの困惑〜その2〜』


女が正直に答えてくれなさそうなので、タゲを女に当てて調べた。

その結果分かったことは、女の名前は『エリン』。

職業は、盗賊ということだけだった。


(どうりで家に入れた訳だ(−−;))ようやくオレは、納得がいった。

「でも、何でオレの家なんだ?何でオレに言い寄ってくる?」

新手のクレクレなら、金はやらんがな。ときっぱりと言うニルス。

「クレクレになるために家に入ったんじゃないもん!(・・」

わずかに頬をふくらませて怒っている顔は、見た目は可愛いが

ニルスに効果はなかったらしい。

「んじゃ、何だ?新手の居候か?それとも訪問販売か?(・・?」

もっとも、訪問販売はありえないか。と言うニルスに

「違うもん!」と言ってるエリン。


少しの間、沈黙する空気。

けど、その後に

「悪いけど、恋愛沙汰は今のところ興味ないから」

きっぱりと今の気持ちを正直に言うニルス。

「え?」と顔を上げたエリンに

「オレはまだ狩りをするのが楽しいの。だから、強さを追い求めているのさ

自分の本来の実力が知りたいからっつーのもあるし、

モンスターの力とかも知りたいからさ(^^」

だから、悪いけど付き合う気ないよ。とキッパリと断った。


(勝った…。これで何も言うまい。)と思っていたニルス。

しかぁし…。

「今のニルス…カッコイイ(///」と言われて

(はぁ?!煤i・・;)と思ったニルス。


結局、逆効果だったりする…。