古の賢者達〜第4話〜


大変長らくお待たせ致しました。
第四部、4話目行きます(;^_^A あせあせ
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私たち9人が、王宮の門をくぐろうとしたとき、
後ろから、セリスさんが走ってきた。

「ちょっとまって〜〜〜。
 私も一緒にいくね」
息を整えながら言うセリスさん。

私も、嬉しかったけど、特に、ジークが嬉しそうだった。

「お師匠様たちは、何をしてるんですか?」
町を歩きながら、私は、セリスさんに聞いてみた。

「レイク達?
 あの三人は、買出しよ」
私が首をかしげると、セリスさんが、説明してくれた」

「食料なんかは、王宮から依頼されたクエストだと、
 普通なら用意してもらえるの。
 けど今回は騎士団も、同時にちょっと遠征する事になっててね。
 こっちに回してもらった食料だけでは、ちょっと心許ないの」

「それってなんか無責任・・・」
前を歩いていたカリンちゃんが、
こっちを振り向いて、器用に後ろ向きに歩きながら言った。

「そういうわけでもないのよ。
 騎士団の方は、突発的な緊急クエストで、
 ほんとなら、そっちの食料が足りないはずだったの。
 だけど、レイクが、こっちは、最悪日延べでもいいんだから、って言って、
 食料の一部を、そっちにまわしてあげたのよ」

「なんか、お師匠様らしいかも」
笑いながら言うセリスさんに、私も、同じ表情で答えた。

「まぁ・・・・
 レイクには、ちょっと考えがあったみたいだけどね」
いらずらっぽいセリスさんの口調に、私たち9人は、首をかしげた。

「へっくし!!」
「なんだ?風邪か?レイク」
「そうじゃなさそうだけど・・・・・・・
 誰かが噂でもしてたか?」

“してるとしてたらセリスか・・・・・“

俺は、そんなことを思いながら、注文した品物が集まっていくのを見ていた。

「けど、こんなに買うお金あるのか?」
俺の耳元で、少し心配そうに言うルーク。

目の前にあるのは、大量の肉や、保存食。
リンゴに、果物。回復アイテムの各種。
今俺たちがいるのは、サラセンという町の、肉屋の一室。

「予算は50万グロッドだから大丈夫さ」

『50万?!』
俺の言った金額を聞いて、ルークとサーディアンは、
いきなり大声をあげた。

「じゃぁ、お師匠様、
 集まってた食料渡す代わりに、お金出してもらったんですか?」

「そういうこと」
セリスさんの説明を聞いて、私たちは、開いた口がふさがらない。

「レイクったら、騎士団からだけじゃなくて、
 あなたたちのお師匠様たちにも掛け合って、
 少しずつ援助してもらってたみたいだから、
 凄い金額集まってるんじゃないかな・・・・・・・」

お師匠様の、楽しそうに交渉している姿が目に浮かぶようだ。。。

”でも、そんなことするなんて、なんだか意外かも・・・・”

新しく知ったお師匠様の一面は・・・・・

自慢できるような事柄じゃなかった・・・・かも・・・・・


俺たちが、王宮へもどったのは、夕日が沈む時間帯だった。

「すっかり遅くなっちまったな・・・」

『人事みたいに言うな』
俺の呟きに、ルークと、サーディアンが唱和する。

「俺のせいか?」
俺は一応抗議したが、

「きっちりお前のせいだ」
取り付くしまもなく、反撃してくるサーディアン。

「お前が、いろいろ買い込みすぎるからだろが!!」
怒鳴りつけてくるルーク。

ルークの視線の先には。。。。
当初の予定の倍の量になってしまった、アイテムの数々が置かれていた。