SS第三話〜あの時の王様のお話〜 王は悩んでた。自らが起こした戦争を終わらせる方法を考えていた。 「王様!!このままでは食料が・・・士気が下がってしまいます!!!」 「いえ!命令があれば、私達『騎士団』が落としてみせましょう!!!」 「そうですぞ。このままですと、降参という事態になりかねませんぞ。」 王に向けられる言葉。この言葉らが王をさらに悩ませる。 王は言葉が迫ってくるような気がして焦った王は攻めることに賛成してしまった。 しかしこれが壊滅へのカウントダウンだとは誰もが知らなかった。 ミルレス国への聖騎士や騎士や兵士の出陣が始まってしまった。 「この戦いに勝てば・・・ミルレスは停戦を申し上げてくるだろう・・・。」 「はい・・・そのことを祈って・・・兵士の出陣を祝おうではないですか。」 祝えるものか。王は焦っていた。もし何もできないまま終わったら・・・。 ミルレス国はすぐに墜ちた。しかしミルレス王はカレワラ町に逃げていた。 しかしそれもあっさり墜ちた。それはスオミ大国が手を下したからである。 「ゲイルは騎士のランクSに、ランスは騎士のランクCとする。」 王はゲイル達を高く評価していた。実際に戦果を挙げているから。 「それよりも王様!ルアスを放っておいていいんですか!!?」 ゲイルが王に言った。かなり強い口調だ。もっと前に気づくべきだった。 「そうだな・・・そろそろ戻らないとな。」 王はそんなことは無いと思っていた。しかしあまかった。 「王様!ルアス王国が!わが国が!スオミに占領されました!」 それを聞いた王は一瞬心の臓が止まったかと思ったぐらい驚いた。 ここでもまたゲイルが活躍した。どうも王はゲイルが気になる。 いったいゲイルはどういうやつなのか。王は一度調べてみた。 『北で新たな国を発見。名はノレス忍国。大きな砦がひとつです。』 「なんてことだ・・・王はスオミ王だと・・・?!馬鹿な!」 スオミ大国が墜ちてノレス忍国という新しい国が現れた。 「かまわん!ノレスを落とすぞ!戦争ではなく和平交渉だ!実力行使のな!」 なんてことを言ってしまったのだ。しかし間違いではないことでもあった。 なかなか終わらない戦争。王の苦痛はさらに続いた。 ノレス忍国に軍を送った。その間ゲイルのことを王は調べていた。 生まれ『不明』歳『不明』家族『現在の家族以外不明』ほとんどが不明ばかり。 どんな資料を見ても不明。王はさらに奇妙だと思ってきた。 ノレス忍国から黒い光がでてミルレスとスオミに隕石が向かう。 しかし王はそんなこと気にせずにゲイルのことを調べていた。 調べれば調べるほどおもしろく奇妙な真実が浮かび上がっていく。 生まれ『サスレシア大陸のハレス』名前『ゲル・イミット』大陸人である。 マイソシアは狭く小さい島でサスレシアは広い大きな大陸である。 人種『ワイバーン族』と書いているが、この人種はいったい・・・。 さらに王は調べた調べつくした。マイソシアの本を全てかき集めて調べた。 ミルレスに古代書があると聞き誰にも言わずに出て行った。 隕石の存在を忘れて。ゲイルはいったいどんな人物なのか・・・。 隕石は落ちた。王のいるミルレスとスオミに落ちた。王は死んだ。 誰も知らないまま。ミルレスで一人静かに。炎に包まれて。 数年後、ミルレス復旧作業中、燃えずに残っていた一枚の紙が発見された。 それにはこう書かれていた。 『ーン族とは人間が竜との合体種族であると考えられているが本当のと』 サイドストーリー第三話〜あの時の王様のお話〜完
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