アポカリプス W


「でわw」
お辞儀をしてファルは研究室へと戻った

「じゃ、俺らもいくか?」

ルアス酒場

ルアス酒場は相変わらず(ならず者で?)賑わっていた
ジョッキを交わす音と話し声が混じり、独特の雑音となっている

「ここのマスターに頼んどいたんだよ♪」
レスターが言ってた「約束のモス酒」について話す

「何年ものだ?」
「たしか7年だ。」

「あの年のモス酒は美味いらしいな・・・」
アレスはわずかに期待をふくらましていた

「よう!マスター!」
「お!レスターの阿呆じゃねーか!」
(このマスターも変わらんな・・・)

「阿呆はないでしょ〜♪」
「で、女はできたのか?」

「・・・あ、あははははは・・・」
(甲斐性なしだからなぁ・・・)

「まぁ、いいや ほれ、例のモス酒だ。」
ぽいッ とボトルを投げ渡す

「ありがとよぉw」
レスターはそれを受け取りテーブルへと歩いていった
アレスもついてゆく

「さて、アレスよ。」
「なんだ?」

「今日は飲み明かそうやw」
「・・・そうだなw」

そして夜はふける・・・・・

「アレスもあのバーコード上司ムカツクだろぉ〜?」
「ああぁ〜まったくだぜぇ〜・・・」
二人ともぐでんぐでんに酔っていた・・・

「アレスよぉ〜」
「んあぁ〜?」

「あのファルとか言うコどう思ってるわけぇ?」
「あぁ〜・・・そりゃあ・・・」

ごごごごごご・・・
突然夜のルアスに響く轟音・・・

「・・・何だ今のは・・・」
アレスは(かろうじて)酔いを抜け始めたらしい(水も飲んで)

「ぁあ?んなのいいじゃんよぉ〜」
レスターはもう使いものにならなかった・・・

「俺、外に出てくる・・・」
「うぁぁ?いってら・・・ぐぅぐぅ・・・」

外に出ると人々のざわめきが聞き取れるようになった
外気のおかげで酔いもほとんど醒めていた

ざわめきから聞き取れた言葉は・・・

「なんだったんだ今の轟音は・・・」
「なんでもルアス王城で爆発があったらしいぞ。」
「研究所で爆発したらしいが・・・」

「・・・研究所?」
アレスが思い出した事は・・・

「・・・ファル!」

アレスはルアス王城へと駆けて行く・・・

ルアス王城 内部

ルアス王城は煙が充満していた

「この煙・・・別に毒ではないらしい・・・」
無いに等しい視界を腕を振るって押し広げつつ

研究所へと進む・・・

そして研究所前・・・

「・・・ん?人影が・・・」
煙の向こうに人影があった

近づくと・・・

「あ、アレスさん!」
ファルだった 横にはフェイの姿も有る

「とにかく避難を・・・」
そして三人は中庭へと避難する・・・

ルアス王城 中庭

「・・・で、何があったんだ?」
アレスがフェイに問い掛ける

「いやぁ、実験してたらさぁ・・・」
「師匠がどかんとやっちゃったんです。」

「・・・へ?」
アレスがぽかんとしている間にもファルは続ける

「だいたいこの阿呆師匠は無茶ばっかり!」
「しかし多少無茶しないと新たな発見は・・・」


「無茶しすぎなんですよ!いつもいつもそれで失敗してるのに

 学習しないでまた同じ失敗ばっかりして!

 だいたい師匠自分の飯ぐらい自分で作ってください!

 それに師匠自分の部屋ぐらい掃除してください!

 研究所の机だって散らかりっぱなしだし!

 ゴミ箱がからっぽなのになんで机の上にゴミがあるんですか!」


「あぅぅ・・・ごめんよぉ・・・」
(・・・この師匠生活力無いのか・・・)

「それに・・・」
(・・・よくこんなに愚痴が出るなぁ・・・)

・・・その愚痴は朝まで続いた・・・

そしてレスターは誰もいない酒場で朝を迎える・・・

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・・・今回のファルの台詞が作品中一番長い台詞・・・

いかん!アレスの影が薄く・・・

・・・感想まってま〜す・・・