第11話 男そして説明わけ


弱りきった僕らは、
どうしてその男が居るのか、考える余裕もなく倒れこんだ。

そして僕らは薄暗い家の中にいた。

う・・・うぅ・・・・

まだ完全に回復していないらしい、
ふと周りを見渡すと仲間たちも寝ていた。

あ、起きたんですか?

まだあなたしか起きてないんです。
まぁあんなことが起きたんですからね、無理も無いですが。

1時間くらい経ったあと、全員が起きてきた。

皆さんまだ回復しきってないようですがちょっとお話を・・・

私はゲームマスターです。以後お見知りおきを。

僕らは少し驚いた。
ゲームマスターですら、この状況に陥っているのか。

僕らは少し戸惑ったが、話を聞いていった。

私はユーザーイベント担当の主任なんです。

私がイベントの不具合が無いかとログインしたのです。
その時、あなた方と同じ事になってしまいましてね。

ゲームマスターは苦笑しながら話を続けた。

どこでどうなったのかは知りませんが、
分かるのは私はこのゲームがものすごく危険な事だけです。

  
この空間なかに入ってしまったらもうほとんど現実世界同然です、
HP表示はせず、出来ないスキル・スペルなども覚えることが出来ます。

何より1番危険なのは、死亡時です。

万が一死んでしまったのなら、
墓になることは無く、本当に死んでしまうのです。

その証拠に、あなた方は痛みを感じているはず。



・・・・・・・・



僕らは恐れた、この世界に。

するとゼルが重い口を開いた

そうか。そうなると、
ミィルがなぜリクスが倒れていた時、あんな事を言っていたのか予想はつくな。

うん、私はあの時無我夢中で治療に当たっていたから、そんなこと思ってもいなかったけど。


そうなるとあれはただのバグなのか?

と僕の問いにゲームマスターは答えた

あれは多分違います、あのバグは悪質なチートキャラかと思われますね。


ゲームマスターが答えた後こうも言った。

もう1つの可能性は、誰かがハッキングして、
コンピューターをコントロールして制御しているって言う可能性もあるわけですが、

パスワードがそう易々と開けられるようなパスワードではないんです。

それもかなり厳重に、何回もロックしてあるんですが。

その時ふと僕は疑問に思った。

そのパスワードって安易にあけられるような代物じゃないんだろ?
じゃあなんでそんないとも簡単に開けられるんだ?かなり高性能なやつでも分からないんだろ?

無い事は無いんですが・・・

ウィルスに感染させてロックを壊すなんて方法もあるんですが、
こちらのワクチンも、従来の物より遥かに高性能なんです。

わからないなぁ。

僕らは呟いた。






今日はミィルの力も無いらしく、明日に備え僕らは就寝した・・・