吟英伝 完


私は華麗なる吟遊詩人。

今日もぷらりと一人旅。

 
前回の失敗を踏まえて、電源用にソインを一体購入した。

愛用のリヤカーにソインを乗せ

意気揚々と狩場へ向かう。

 
戦士発見!

どうやら苦戦しているようだ。

すかさず駆け寄る私。

 
「補助いります?」

 
「………」無言の戦士。視線がなんか冷たい。

 
「おk♪」そんなことにはめげない私。

 
颯爽とエレキギターのカバーを剥ぎ、プラグをソインに繋ぐ。

 
「こんどはバッチリです♪」ソインの起動スイッチに手をかけた。

 
「電源ON!!」

 
ドガガガガッ!!

 
ソインの背面クリ!

 
こうして私の儚い人生は幕を下ろした。

 
私は華麗なる吟遊詩人。

今日からあの世で一人旅…あ!?二人だ!戦士さんよろ♪