エピローグ:「世界」


アシュトーは再びルアスの傭兵団へ戻った。

数年後、彼は騎士団へと入団する事になる。

騎士団長を経て、ルアス大将軍にまで上り詰める事になるのだが、
それはまた別の話し。

だが、彼が大将軍となった後のルアスは、
無益な争いとは無縁になったという。





―ノルア村の約束の木―

「夢を叶えたらここでまた会う約束だったな。
 
 まだ俺は夢の途中だから、印はつけられない。
 
 お前にも会えない。


 お前を忘れたこの世界を愛せた時、会いにいくよ。


 あぁ、そうだ。

 この間、子供が生まれたんだ。

 元気な男の子だ。

 名前はルゥにした。


 ・・・いいだろ?ルゥ。」


fin