『ナゾの薬、騒動記』(後日談)


イリュームが女になって1日目に会った戦士…。

彼の名前は、トスカ。

彼は、あの日。女だったイリュームに負けてから、探していた。

そして、その間に剣の修行もきっちりとやっていた。


(あの女に勝って、そして、いつかは…。)

お約束ネタにありがちな、妄想突っ走りキャラとでも言おうか…。

トスカは、心の中で浮かれていた。

だが、その浮かれ根性が彼をとんでもない地獄へと叩き落すこととなる。


運命の歯車は、とんでもない方向へと高速回転で回っていた!!

「こらぁー!トフィ、待てやゴラァ!!(・・#」

「待ったら、マシンガンキックの餌食にされるぅ!!(;;」


先ほどのイリュームの家でトフィが『薬おくれ発言』をして

キレたイリュームがトフィを追いかける。

そして、あせったトフィは、インビジブルでドアを開けて逃げた。

今は、その行動の連続だと思ってもらいたい。


「トフィ、待てー!!(・・#」完璧にイリュームは、怒っていた。

「やだーーー!!オレ、まだ死にたくねー!(;;」

たーすけて!つか、見逃して?とか言いながらトフィは、俊足で逃げる。

この時は、まだ余裕だった。…そうこの時までは。


ところがどっこい!状況は一変した!!

「待てーーー!!(・・#」と追いかけてくるイリュームに

「逃げるー!!(><」

と走りまくっていたトフィは、突如視界に入ってきたトスカにぶつかった!!

「どぉん!!」と思いっきりぶつかった衝撃で

トフィもトスカも思いっきり倒れた。

(よっしゃ、チャンスだ!+(・・))

すかさずイリュームが走りこんで起き上がろうとしてきたトフィに

「つかまえたぞー。」と言うなり、締め上げ技で攻撃している

「いてっ、いたたたたたっ!!(>□<」

と締め上げ技をくらって痛い目をみるトフィ。


「お前らぁ!!!」とトスカがガバッと起き上がって怒鳴った。

ビックリして、イリュームの締め上げ技が外れる。

トフィは、地面に手を付いて(助かったぁー。)と安堵した。

「誰、アンタ?」とキッと相手を見据えるイリューム。

「俺の名前は、トスカだ!今、人探しでここに来ている。」

とイリュームに負けないくらいの気迫で見返すトスカ。

「ほー。で、名前は?」と訊いたのは、締め上げ技から解放されたトフィ。

「イリュームという名の修の女性だ。」と言うトスカに

イリュームとトフィの2人は、顔を見合わせて…。


「おい、イリューム。戦士にケンカでも売ったのか?」

「売ったつもりはないが、勝手に怒って斬りかかってきた奴は、いたよ。

もしかして、アイツがその時の奴かも。」と2人で小声で話した。


「心当たりは、ないか?お前と同じく可愛い青の髪で長い毛の女なのだが。」

と言うトスカに(やっぱり(^^;))と苦笑するイリューム。

「ここはオレに任せておけ」と小声でトフィが言い出した。

(いや、お前だと余計なコトを言いそうなんだが…(・・;))

といいたかったが、とりあえず動向を見ることにしたイリューム。


「おい、トスカだっけ?」ニヤリと笑ってトフィが言う。

(ヤバイ、あの顔は何か企んでる!!煤i・・;))

とイリュームが気が付いたが、遅かった。

「イリュームとかって修道士なら見たことあるぜ、だってオレの妻だからな。」

ヘヘンと笑ってトフィが言った。

(誰が妻だとぉ!!(・・#))

トフィが自分の為にウソをついてくれるのは、ありがたいのだが

勝手に妻にされるのは、勘弁ならん!!

怒ったイリュームは、イミットゲイザーをトフィの後頭部に撃った!

ゴッ!と音を立ててイミットが命中し、トフィは気絶した。


「全く、トフィの奴!…悪いが、トスカだっけ?

イリュームって名前の修は、オレだけど。」とイリュームは、真剣な表情で言った。

「うそだ!俺が会ったのは、女の修道士だった!!」とトスカは、否定する。

「お前が会ったのも、それもオレだ。」と言うイリューム。

しかし、トスカは信じる様子もなく。

「うそだ!もしそれが本当なら、何を以って証拠と言える!!」と叫んだ。

「…あんまりこの手は、使いたくなかったんだけれどな。」

とイリュームは落胆した様子で荷物を漁り、例の緑の液体を取り出して一口飲んだ。

副作用で来る眠気でわずかに眠くなるが、前の免疫でそれも少し軽い。

数分ほどへたり込むイリューム。そして立ち上がった後にくるりと1回転した。


次の瞬間…。Lv41の修女服を着ているイリュームが立っていた。

それは、トスカが見た髪の長い修道士…。

「これで分かったか?オレは知り合いが作ったさっきの薬を飲んで、

体が3日間も女になってただけなんだ。」

納得してくれるよな?と言うイリュームにガックリとショックを受けて

トスカは失意のうちに、ミルレスを去った。


「ん?…煤i・+」と気絶状態から意識が戻ったトフィは、

イリュームが女になったのを見て「愛してるぜー!!(>w<」と叫んだ。

「…(^^#」とニッコリ顔に怒りを込めてるイリューム。


数分後

「わーん!助けて!!(;;」と泣いてるのは、トフィ。

「もうお前なんか知らん。(・・#」とイリュームは、スタスタ歩き去る。

トフィは持ってたダガーをイリュームに取られた挙句。

そのダガーでもって、体を固定されてしまっていた。

ヘタに動けば、ダガーの傷が増える。トフィは、叫んだ。

「たぁすけてぇぇーーーー!!!」と

その叫びは、ミルレス町広場にこだました…かどうかは、定かではない。

                           終わり

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はぁ、本当の意味で終わったぁ。ここまでみてる人がいたら、

なんかすごいですね。見ないでレスつけた方。私の不手際ですm(__)m

ホントにすいませんでしたw