第10話


翌日の朝・・・。

目が覚めて起きた途端に頭が痛くなった。

(くうう。昨日の酒が原因か?!)

頭を抑えながら周りを見ると、モス酒の入れ物が1個置かれていた。

(アプサラスは、オレが寝てた後も飲んでたのか)

イリュームは、自分のいる位置を見た。昨日いた場所と変わってない。

(あれからオレはこのテーブルに突っ伏して寝たのか)

ようやく自分の状態を知ることができた。


再び顔を上げると、テーブルの向かい側で同様に突っ伏している

アプサラスが見えた。

(アプサラスでも酔っ払うのか。それとも飲みすぎたのか。)

少しだけ苦笑した。


それから数時間後…アプサラスが起きた。

オレはまだ視界のボヤけてるアプサラスに

「それじゃあ。」とだけ言い残して外に出た。

「あ…またなぁ。痛っっ!!」

アプサラスは、頭を抱えていた。


ミルレス武器地域・・・

アプサラスの家を出て、オレは広場に向かった。

(今のうちなら、Lv差が25あっても多少は追いつくだろう。)

と判断してのことだった。


ミルレス町広場。

広場で3日ぶりにミアスと会った。

「やぁ。おはよう^^」
「おはよう〜♪ん?お酒飲んだ??」

ミアスはすぐに気がついた。

「うん。でも、飲んだのは少量。2杯も3杯もは飲めないよ」

と答えると

「でもねぇ、Lv50くらいになると平気で飲めるようになるらしいよぉ??」

とミアスは笑っていった。

「へぇー。初耳だ。」

意外なことを聞いた。


「Lv50になるまでは、体がしっかりしないから酔っちゃうんだってw」

そう教えてくれた。

(なおさらLv50にならないとだな。)そう思った。


今日もミアスと組んでノカン村で狩りをしていた。

オレはLv23でミアスはLv26。

3Lv差だったけれど、それに関して気にすることなく狩った。


「ミアス。アプサラスのコトどう思う?」

休憩しているときにさりげなく訊いた

「どうって…うーん、好きかな。」

赤い顔してミアスが答える。

(姉さんの言うことは当たってたか。)ふと思い出した。


再び狩り再開。

2人でノカンをコークスクリューで倒していく。

しばらくしてSPが切れたのか、ミアスがオレの方に走ってきた。

ミアスを追いかけてるノカンのタゲを自分に移してノカンを殴る。

2人のSPが切れたら休憩する。

そんな感じで、狩りをしていった。

今日は2Lv上がった。


夕方頃になりミアスは帰ったが、オレは残ることにした。

夜になってノカン村にやってきた人達と協力するわけでもなく

組むわけでもなく狩りをしていた。

それだけでも1Lvは確実に上がった。

その後、次のLvまで『あと50%』くらいのところで

オレは町へ戻った。

しばらく民家へ入るのを止めて、外で眠ることにした。

以前のように…Lv上げに必死になってた頃のように・・・。

(オレはまた強くなりたい。)

そう思った。