『拝啓 オヤジ殿』(仮題)


「はぁ…。」

ルアスの町のとある民家で、一人の戦士が溜息をついた。

その格好は81服に身を包んでいて、勇壮な感じすら伺わせる。


「まぁ、どうなさったの?あなた。」

戦士の後方から女性の声がした。

「んや、何となく…だな。

あいつらは、元気にやっているのだろうかと思ったのさ。

マリーシャ。君も気にならないかい?」

と戦士が後方の女性の名を呼んだ。

「まぁ、確かに気にはなりますわ。

あの子達とは、小さい頃に一緒に住んだだけですから。

ロレス、今度2人であの子達に会いに行きましょう(^^」

マリーシャと呼ばれた聖職者の女性が笑顔でそう答えた。

彼女もまた、81の聖職者の衣装を身に纏い

優しそうな笑顔を浮かべていた。


2人が言ってた『あの子達』。

それは彼らの『子供達』のことだった…。


それから1週間後。

ところ変わって、ここはミルレス町。

「はぁー。やっぱり落ち着く(^^」

とのんびり家で午後のティータイムを楽しんでいるクーリエ。

「いっつもバギ狩りで気が滅入ってたから、今はのんびりできそうだ(^w^」

とクーリエの右斜め辺りでお茶を飲んでいるのは、イリューム。

「あ。クッキー持ってきたから、よかったらどうぞ(^ワ^」

とテーブルの上に包んで持ってきたクッキーを出した後に

一緒になって紅茶を飲んでるラファン。

時々こんな感じでクーリエの家に集まっては、のんびりしている兄弟。

この性格は、多分争えないかもしれない。


「クロスティア、寝てるね(・・」とイリュームが呟いていると

「ん…(++」と眠そうな顔でクロスティアが起きてきた。

「あら、おはようです(^^」とラファ姉が挨拶した。

「おはよう(つ_+」

とみんなに挨拶して座り、出されたお茶を飲もうとするクロスティア。


のんびりとした兄弟だけの時間…。

ところが

(マリーシャ:「ラファン、元気ですか?」)

とラファンの意識に語りかけてくるWISが聞こえて

素の状態なのを忘れて

「お母様?!煤i・・;」とラファンは、驚いた。

「え?母さん?煤i・・;」とイリュームも驚く。

(ラファン:「は、はいっ!私は、元気です。(^^」)

と慌ててWISで返すと

(マリーシャ:「他のみんなとも会いましたか?」)

と再びWISで質問された。

(みんなとも会いましたかって言うより、ここにいますが(^^;))

と思ったものの。

(ラファン:「はい、会いましたわ(^^」)

と答えると

(マリーシャ:「2日後にミルレスへパパと一緒に行きます。

その時にミルレスの町を案内してくれると嬉しいわ(^^」)

とだけ言ってWISが切れた。


「…。煤i・・lll」とラファンの顔から血の気が引いた。

「ら…ラファン?母さん、何て?(^^;」

と苦笑の様子でクーリエが訊いた。

「お父様とお母様、2日後にこっち来るって…(・・;」

と言われて、ボーッとしているクロスティア以外は、驚いた。

「ともかく、何とかするしかないな。(^^;」

とクーリエは、苦笑して策を練り始めた。


久しぶりの親子対面、どうなっちゃうの?!