その1


これは、不思議な少女の物語

ここはルアスのとある広場。

露天が多く広がり、活気に満ち溢れた場所である

その一角で、

 [ボディガード一時間5万グロッドでやります]

と書かれた看板を後ろに突き刺して、

魔術師の少女がやる気のなさそ〜に座っていた

「はぁ、何であたしがこんな事やんなきゃなんないのよ・・・・・・」

そう、愚痴を言った。

目の前を通り過ぎる人は、彼女に冷たい目線を向けるだけだった。

既に数時間経過しているが、いまだに依頼主は一人として現れない。

 ―仕方が無いだろ、あいつのためだ、少しぐらいがまんしないとな―

突然、彼女に話しかけてきた男がいた

「それはそうだけれど・・・・・・」

少女はそう言いながら、ため息をつく。

辺りの人は、そのやり取りを不思議そうに見ている

どうやら、彼女にしか聞こえないようだ。

「いくらなんでもあれはやりすぎよ!いつかああなるってあんだけ注意したのにぃ〜」

突然、少女は怒鳴った。

その声を聞いた辺りの人は、不審の目で彼女を見ていた。

「あ・・・・・・な、何でもありませんよぉ〜♪」

そう、かわいこぶってごまかしたが・・・・・・

周りの人は、極力目を合わせないようにしているようだ。

彼女の口から、今日一日中で一番大きなため息が吐き出された

なぜ彼女がこんな事をやっているのかと言うと

―数時間前、ミルレスのとある民家―

「えぇ〜、1000万glotも借金があるぅ〜!?」

その叫び声で、周囲の木にとまっていた鳥達が逃げ出した。

「ごめぇん、今度こそ成功出来ると思ったのぉ」

そう言って、両手を合わせて謝っている聖職者がいた。

彼女の名前はミーナ。

ファーマーシーが好きで好きでたまらないらしい

それだけなら、別に問題は無いのだが・・・・・・

最近「ある物」を作ろうとしてたらしい。

そのレシピを見て、彼女は目が点になった。

両手で持った紙の中には、膨大な材料の数々。

そして、貴重なアイテム名が所狭しと書かれていた。

これを実行するのは、ある意味すごいだろう・・・・・・

ミーナの頼みで、彼女もアイテムの収集の手伝いをした。

そして、材料をすべて集めた彼女は製薬を開始。

そして――

豪快に、家ごと吹っ飛んだのであった・・・・・・


ま、それは自業自得だといいたいのだが・・・・・・

どうやら、材料をそろえるために借金をしたらしい。

なんとその額[1000万]

どこかの賞金首の額と同じような気がするのだが、それは置いて置くとする。

しかも自分では払いきれないらしく、私に頼んできたのである

家は既にあのときに吹っ飛んでしまい、

今は私が勝手に使っている空き家に一緒に住んでいるわけなのだが・・・・・・

「あと一週間以内に返さなきゃ売られちゃうの〜」

ミーナは泣きながら飛びついてきた。

そのときのミーナの表情は、おそらく忘れる事ができない。

っていうか売られるって・・・・・・どんな所から金を借りたのか気になるけれど。

まぁ、あのドけちのモリスが1000万なんて額かしてくれるわけもない・・・・・・か。

と、言うわけで。

一週間以内に1000万glotを返すべく、

ボディーガードをやってるわけですが・・・・・・

誰も来ない・・・・・・っていうか

魔法使いの女一人に勤まると言うのが、一般的に謎なのであって

ほどんど見下し状態、さっきも冷やかし[だけ]に来た連中もいたのだが。

暖かい鉄拳でお答えしましたわ♪

―何か基本的にまちがえてねぇか?―

 いいの、元々冷やかしにきたあいつらが悪いんだし。

その辺の城壁を突き破って倒れている数人の人たちはほっといて

―ほっとくのか・・・・・・―

今は、些細なアクシデントの後にお茶を飲んでまったりしている所なの。

お、あいつが突っ込まないとはめずらしい

ちなみにあいつとは、私の中にいるもう一人の人格の事。

そんなにすらすらっと言えるのは、もう慣れたからなんだけれど・・・・・・

昔は驚いたんだから・・・・・・


―自己紹介したか?―

 だれに?

―だれにって、決まってるだろ?―

 あ〜はいはいわかりました。私の名前はレイレン、魔法使いです。

―ほかは?―

 まだ作者が決めてないから、言いようがないわよ

―そんなに堂々と言うなよ、作者がかわいそうだぜ―

 あんたにそんな心があったとは、初耳ねぇ。

―まぁな、ってどんな風に見てたんだ?―

 ま、まぁその辺はおいといてお客さんよぉ♪

彼女が言ったとおり、目の前には客らしき人物が数人いた。

―何かごまかしてないか?―

 これは無視したほうがいいよね・・・・・・

―まぁ、それはどうでもいいが・・・・・・―

 ・・・・・・

しばらく客を見てぼーぜんとする二人(?)

目の前には、ルアスの騎士団達が。

「先ほどの暴動の件で隊長がお呼びだ、我々と同行願いたい」

その中の一人が、指令状を広げてそう言った

 ・・・・・・

しばらく起こる沈黙

 まぢですか・・・・・・




話は変わり、ここはとある王宮の一室

「話は聞いた。なんでも、大の男相手にたった一人で殴り飛ばしたとか。」

と団長らしき男がそう言った

「で、話って何?私、忙しいの。

あんたの無駄話に付き合ってるほど、暇人じゃあないわ」

レイレンはそう言い切った。

案の定、三流役者のように、「貴様!」と叫びつつ襲い掛かってきた騎士が数人。

数秒後、顔面に蹴りを入れられて、全員城から消え去っていった。

「うわさ道理の強さだな」

「お褒めになって光栄ですわ。よかったら、あなたもこうなりたくて?」

笑顔でレイレンはそう言った。だが、目は笑っていない。

「今、ボディガードをしているといったな?」

「そうよ。あんた、私を雇いたい訳?」

「ミーナという聖職者の借金返済のためだな」

騎士の言葉に、レイレンは真剣な顔つきになる。

「そこまで調べていたって事は、何かありそうね。」

「さすがだな、勘がいい」

「で、どんな仕事?」

「ある仕事を引き受けてほしい、報酬はミーナの借金免除で良いとしよう」

―なにか臭うな―

 ま、やるしかないでしょ。どっち道1000万glotなんて

 一週間以内に手に入れるなんて不可能に近い事だったしね

「わかったわ、その条件飲んだ。で、なにをすればいいわけ?」

レイレンは、そう答えた。

「よく言った、君にやってほしいことは・・・・・・」

・・・・・・まぢですか!?

ま、しなないようにがんばるか・・・・・・

―で、内容は何だったんだ?―

まだ作者が決めてないから秘密ならしいよ

―そうおおっぴらに言うのも難だと思うが・・・・・・―

まぁ、良いじゃあないの、言ったって減るもんじゃあるまいし

―・・・・・・もう突っ込むところが無いな―

あんたにいわれりゃおしまいと思うよ

―ほっとけ―

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え〜まいどどたばたとアイデア降臨現象が起きて書きまくったマルージです^^;

今回出てくるのはもう一つの人格(男ならしい)をもった少女レイレンと、

彼女の友達でファーマーシーのし過ぎで破産したミーナしか

まだ決まっておりません^^;

え〜っと団長の名前にこれから出てくる敵であったり、

いろいろ考えなきゃいけないのですが

これからもがんばるのでよろしく〜w

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ずいぶん前に乗せた小説です。

たしか、この頃あっしのギルドが解散されましたっけ・・・・・・

現在、あっしはアスガルドからサーバーの締め出しを受けています。

連絡をしてみると、スペックの低さに問題があるとか・・・・・・

これは、言い返せばどうしようもないのであきらめて下さいということだそうです。

所詮、我々ユーザーの立場なんてこんなものなんでしょうか・・・・・・

そろそろ、この立場という者を見直した方がいいのかもしれません。

まぁ、議論をする気は無いので、これにて失礼。