光の導き〜第1話〜


ちょっと暇なのでww
俺も小説に挑戦〜〜〜♪

好評なら、次回作、集まれば、HPにアップでもしようか・・・(実は某ギルドのギルマス)
辛口、甘口の批評ヨロ〜〜〜ww
登場プレイヤーの名前は、架空の物です(同じ人いたらごめん^^;)
(随所にフィクション織り込むけど、基本は、弟子との回想記でww)
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〜〜〜突然の出会い〜〜〜
「久しぶりの故郷か。。。。」
身体にまとわりついていた金色の光が薄れてゆくとともに、まわりの景色が見え始める・・・

 湖に囲まれた街 スオミ
 魔術師たちの故郷にして、俺の故郷でもある

”たまには里帰りもいいかも・・・”
ふと思いついて、覚えたばかりの魔法を使ってみた。
ウィザードゲート
ある程度の力量が認められて、初めて使用が許可される魔法・・・
俺は、ついさっきこの魔法を覚え、そして、初めての移動先を、故郷であるスオミと決めた

・・・・・

ウソです
ホントは、PTを組む予定だった仲間にすっぽかされたんだよ;:
みんなにビックリしてもらいたくて、”一緒に行こう”と呼びかけたのに・・・

予定が崩れて、暇を持て余した僕は、悔しさ半分、
新しい魔法を試したいのが半分で、故郷へと帰ってきていた


「この町に戻るのはいつぶりなのかな・・・・」
懐かしい景色 変わらない街の住人たち

銀行屋をやっているおっちゃん(かねがなくて泣きついた事があったっけ・・・)

ちょっと太った、宿屋のおばちゃん(よく、初めて作った料理の試食役をさせられた)

いつ見ても薬を調合している薬屋のおばちゃん(何度見ても、不気味だな・・・・)

久々に会う人々に挨拶をしながら、僕は、街を歩いていく。

すれ違うのは、街で働く人たちばかりではない。
魔術師見習いの証であるローブを身につけた、幼い子供たち。
”俺もあんな時期があったんだっけ・・・・”

初級の魔術所を片手に一生懸命呪文を覚えているグループ。
最近倒したモンスターの事で自慢している、男の子
噂話に花を咲かせる、女の子

何もかもが、懐かしさを感じさせる風景を眺めながら、街を散策していく
「自分に見合ったモンスターを倒して、お金と経験値を手に入れないかい?」

その声に、ふと足が止まる

見習いのローブを着た数人に囲まれているのは、ピンキオ
小さいからだと、それと同じくらいの大きさのフクロを背負った、面白い奴だ

”よくこいつに依頼を頼まれたっけ。。。”

人垣に近づいていくと、ピンキオと視線が合った。

「おや?お前レイクじゃないか!!」
「久しぶり、ピンキオ」

「ついこの間まで、見習いだったのに、いつの間にそんなえらそうな服着てんだ?」
「いつの間にって。。。俺だってちゃんと修行してんだから」
こいつは一日に何十人も相手してるくせに、一度見た顔は、忘れないんだっけ・・・

「覚えててくれてありがと、ピンキオ。でも、相変わらず記憶力いいなぁ」
「何言ってんだ。一日に4回も5回も依頼を受ける奴なんてそんなにいないから覚えてたんだよ」

・・・・・そんなこともあったかもしれない・・・・・

だけど、ココで引いたら最後だ・・・・

「いらないことばかり覚えてるってのは、それだけ暇なんだな、相変わらず」

これくらいの嫌味はいっとかないと・・・・

「うっせぇ!!ほっと・・・」

「きゃ〜〜〜〜〜〜!!」
ピンキオの反論をさえぎったのは、女の子の悲鳴・・・

「な・・・・なんだ?」
声の方角を確かめて、焦りを覚える
聞えたのは、町の中心とは、全く反対、つまり、モンスターがいる街の外からだった
その声を聞いた瞬間には、すでに俺は走り出していた・・・その悲鳴の聞えた方へ

普段、スオミの街の近くには、ポンという名の比較的弱いモンスターしかいない

”危険などあるはずないのに・・・”

そう思いながらも、なぜか走るのをやめる気にはなれない
暫く走ると、見習いローブの数人が、こっちに駆けてくるのが見えた

「なにがあった!!」
その中の一人を、捕まえて、問いただす
顔中には、恐怖が張り付いてる・・・・

「み・・・見たこともないモンスターが・・・まだ、女の子が一人・・・」
言葉の途中で、俺はまた走り出す

かすかに聞える呪文の詠唱・・・

「ファイアアロ〜〜〜!!」

目的の場所で見た光景は、傷ついて倒れこむ友人を必死に守る一人の女の子
相手にしているのは・・・・”ジョカ”

普段はダンジョンの奥にいて、滅多に地上には現れない高LVのモンスター
中級程度の冒険者でも、相手をするのは大変なはずだ
それを、見習いの女の子が、必死に戦っている

”まずい!!”

俺が心の中で叫ぶのと同時 ジョカの投げた爆弾に巻き込まれて、吹っ飛ばされる女の子
ジョカは、嫌な笑みを浮かべながら、女の子へと近づいていく

”させるかよ!!”

すばやく女の子と、ジョカの間に割り込んだ俺は、すでに呪文の詠唱を終えていた

「アイススパイラル!!」


「う〜〜〜ん・・・」

妙に色っぽい声を出して、女の子が目覚めたのは、日が沈むころだった
場所は、宿屋の一室

「あれ・・・・私なんでここに・・・?あなた誰?」
「お前は、ジョカに襲われて、怪我したんだよ」
なんとなく醒めた気持ちで、俺は教えてやった

あのあと、ピンキオと、逃げ延びた見習いたちが知らせたのだろう
街にちょうどきていた聖職者や、戦士たちが、慌てて駆けつけてくれた

ジョカは、俺が倒していたが、見習いたちの多くは重傷を負っていて、
手分けして応急処置をしたあと、神官のところへ、担ぎ込んだ

幸い、命にかかわるような怪我をしている者もなく、大事には至らなかったが・・・

「みんなは?どこ?」
大丈夫だといっても、さすがに心配なのだろう、あたりを見回す女の子

「心配ないよ。他のみんなは、神官が、面倒を見ている。
お前だけは軽傷だったから、ココに移したけどな」
「そう。。。。なんだ。。。。」

女の子は黙り込んで、うつむいてしまう。だけど、俺には言わなければならないことがあった。

「お前、あいつに敵わない事は分かってたはずだろうが。敵わない相手からは逃げる。
それくらいの事も出来ないようじゃ、冒険者失格だって、分からないのか!!」

「だって!!」
目にいっぱい涙を貯めて、叫ぼうとする女の子・・・

その涙を優しく拭いてやりながら、俺は言葉を続けた
「だけど、仲間を見捨てる奴は、人間のクズだ。よく頑張ったな」

女の子は、俺の言葉に一瞬ビックリしたようだが、すぐに泣きじゃくりながら抱きついてきた

「怖かったのに、よく頑張った。えらかったぞ・・・・」
その子が泣き止むまで、俺は、その子を抱きしめ続けた・・・・


それが、俺とルーシアの出会いだった