第19話 再会そして要請


僕らは町に帰還した後一人いない事に気づいた。

「あれ、リクスは?」

と、ミィルが辺りを見回しても彼女の姿は無い。
おかしいなと言っている間にリクスからwisが来た。

「あ、ごっめーん今ねサラセンに居るの、だからせっかくだし、
辺り観光していくから、アジトで待っててね〜よろしく♪」

「あ、ちょっ、待ちなさいよ!」

ピ――――――――

ミィルが言い返す暇もなく切れてしまった。

そしてミィルはプンプンと可愛いらしげに小走りでさっさとアジトへ行ってしまった。

その頃リクスはと言うと、闘技場でトーナメント方式に試合をしていた。

容赦なく魔法を撃ち、相手をリタイヤさせていく。

リクスの前に一人の盗賊が出てきた。

すると

「ディアン!あ、あんたディアンじゃないの!?」

「あ、そういうお前はリクスだな。」

「なんであんたがここに?」
手
「お前と同じようにだよ・・・」

そうこうしている間に二人は闘技場を出て今までの経緯を話し、アジトに戻った。

そしてリクスは自己紹介を始めた。

「あのね、彼はディアン、私の知り合いなの、よろしくね。」

「よ、よろしく」

「・・・・・・・・・・・・・・」

しばらく沈黙が続く

「で、これからどうする、」

と、ゼルが沈黙を破るように喋り始めた

「何するわけでもなし、なんか面白い事おきないかな〜」

そんなこと言っているゼルに僕はノカン討伐の事を思い出していた。

「あの時、彼女を気遣っていれば・・・」

そんな僕の小言が聞こえたのかミィルは僕の額をちょんと突いて、

「何言ってるのよ、私はここに元気に居るじゃない、そんなずっと昔の事を引きずってるなんて、まったく

もう」

と、優しい顔をして言った。
僕は少し気持ちが楽になった。

そんな時、ゲームマスターから僕らにwisが飛んできた

「皆さん大変です、ミルレス森分岐路でドロイカンナイトが暴れまわってます、至急応援お願いします」

僕らは、すぐに駆けつける
すると、信じられない光景が目に飛び込んできた。

槍で刺されたのか、無数の刺し痕がある、その刺された人はもう息絶えていた。
他の人も噛まれた痕や刺し傷あり、全ての人が死んでいた。

「酷いわ、こんなのって・・・」

思わずミィルが声を漏らす

「ウォォォォン!!」

奥から叫び声が聞こえた
ドロイカンだろうと奥に向かった。

するとドロイカンナイトが姿を現した

そのとてつもない敵に僕らは戦いを仕掛けた・・・